歯の本数も増えるにつれて、だんだんと食べられるものも増えてくるのが、かみかみ期。
メニューによっては大人と一緒のものを取り分けることができますので、食事の支度も効率よくできるようになります。
しかし、まだまだ赤ちゃんにとっては、食べる練習の真っ最中。
食べ物だけでなく、「いただきます」や「ごちそうさま」といった挨拶を必ずすることや、食事の時間は遊びの時間と区別することを教えてあげましょう。
また、この時期から、離乳食は1日3回となります。
まずはエネルギー源の基本となる「おかゆ」をご紹介します。
お米・・・50g
水・・・250cc
※5倍がゆは、お米:水=1:5の割合で炊きます。
(1)お米をさっと洗います。
(2)小鍋に(1)の米と水を入れて、20分吸水させます。
(3)蓋をして強火にし、沸騰したらごく弱火にして15~20分コトコト煮ます。
※その後10分蒸らします。
(4)お米の芯がなくなったことを確認して、完成です!
・かみかみ期は、舌の動きが上手になるとともに、前歯を使って「噛む」時期です。
・この時期の食べ物の硬さは、「バナナ」を目安としましょう。
・1回の食事で与えるおかゆは、80~100gが目安となります。(写真は80gです。)
・「蒸らし」を十分に行うことで、お米の中心までしっかりと火を通すことができます。
9~11ヶ月になると、小さな歯や歯茎を使って「かみかみ」ができるようになります。
この時期から、大人のメニューのなかでも薄味のものやシンプルなお料理であれば、取り分けることも可能となります。
また、手先も器用に動かせるようになりますので、スプーンですくって食べようとしたり、手づかみで食べたりします。
周りの汚れや片付けも気になるところですが、赤ちゃんにとって「食べる」ことに興味を持つのは大切なことです。
ゆっくり見守ってあげましょう。
かみかみ期になっても、もぐもぐ期と同じ柔らかい物ばかり食卓に並ぶと、「噛む」という行動を練習できずに飲み込む癖がついてしまいます。
この時期は、食材を少し大きめに切るだけでも、食べ物を小さくしてから飲み込もうとするのでかみかみの練習になります。
1日3回の食事の時間は、なるべく赤ちゃんに一人で食べさせるのではなく、お母さんやお父さんも一緒に揃って、楽しい時間を過ごすことも大切です。
みんなで楽しい時間を共有することで、赤ちゃんにとって食事の時間が「楽しみ」になりますよ。
(2014/1/29 管理栄養士・磯村優貴恵)