相談者:主婦(38歳)
子供:長男(5歳)、次男(3歳)
相談内容:毎回、食事中に遊びだして子供たちがご飯を全然食べません。嫌いなもの食べないとかじゃなく、ご飯そのものを食べません。それが結構な頻度で、イライラして子供たちを叱ってしまいます。子供たちの目の前でご飯をゴミ箱に捨てたり、暴言を言ったり、ついイライラしすぎてしまい、 怒ってしばらくしたら自己嫌悪になります。でも怒らないと遊んでばっかりでご飯を全く食べない子供たち・・・。色々悪循環なような気がして悩んでいます。
子供が食事を食べないと、料理を作った者としてはイライラするし、栄養不足になるのではと心配にもなるし、ママはストレスを感じますよね。
では、この問題を解決しちゃうために、まずはどうして同じ状況が繰り返し起こるのか、分析してみましょう。
・食卓の周りにおもちゃなどがだしっぱなしになっていませんか?
・テレビがつけっぱなしになっていませんか?
・お菓子などの間食の量は適量ですか?
・十分に活動をしてお腹がすいたタイミングで食事の時間を迎えていますか?
・食事の空間が子供にとって嫌な雰囲気の空間になっていませんか?
・食事の量、メニューは、子供が食べやすいものであるよう気を配っていますか?
・料理のお手伝いや食事の準備を体験させてあげていますか?
子供に集中して食事を食べてもらおうと思うのであれば、食卓周りの余計なものをスッキリと片付けて、子供がお腹を空かせたタイミングを見計らって、ママも一緒に楽しい雰囲気で食べるよう心掛けてみましょう。
監視員のような目つきで子供の食事を見張らないように!
それと、3歳くらいからは料理の手伝いや食事の準備をたまには一緒にやってみましょう。
自分が作った料理だと、食べる意欲もきっとわきます。
続いて、実際に問題が起こった時、どう対応したらよいか、怒る方法以外で考えてみましょう。
・子供が興味のあることを引合いにだし、ご飯をたくさん食べるとどんな良いことがあるか説明する。
(足が速くなる、あこがれのスポーツ選手、戦隊ヒーローのようになれる、頭がよくなるなど)
・食事を残すと、お百姓さんや料理を作った人など、悲しむ人がいることを説明する。
(その逆に、残さず食べたら喜ぶ人がいる、という話し方でもOK。)
・あとどれだけ食べたら食事の時間を終わりにするか、見通しを伝えてあげる。
(「あと3口食べたらごちそう様にしよう」「このお皿をからっぽにしたらごちそう様ね」など)
・食事を全部食べきった時のご褒美があることを伝える。
(ご褒美シール、デザート、子供たちが喜ぶ物を、事前に決めておくと良い)
最後に、子供が食事を食べなくてヤキモキしがちなママに、気持ちを落ち着けるための考え方を伝授します。
ママが笑顔で子供たちの食べる姿を見守れますように!
・常にいつも完璧に食べきらなくたっていいじゃない!
・食べない姿を怒るのではなく、積極的に食べている時の姿を褒めるようにしよう!
・食事に集中しやすい環境を作ったら、あとは子供の食欲に任せればいいだけ!
・食べる量は子供によって全く異なるから、比較するものではない!
・小食の子供でも意外と栄養は摂れているし、成長と共に食べる量は変わっていくもの!
(2013/9/30 食育指導士・相楽まりこ)