体の調子を整えるビタミン・ミネラル源として、欠かせないのが野菜!
しかし、野菜の中にも様々な味があります。
甘いもの、すっぱいもの、苦いものなど。
初めての野菜には、甘みの強いかぼちゃをおすすめします。
いつもの通り、
・10倍がゆは食べられるか
・上手にごっくん出来ているか
・食べ物に興味を持つか
この3点のチェックはお忘れなく!
かぼちゃはこれからの季節が旬となり、味もよくなります。
甘みが強いので、嫌いなお子さんが少ないのもおすすめの理由の一つです。
今回は、一番シンプルなミルクと合わせるレシピのご紹介です。
・かぼちゃ・・・10g
・ミルク(粉ミルクを溶いたもの)・・・大さじ1
(1)かぼちゃはワタと皮を取ります。
(2)小鍋に(1)と水を入れて火にかけ、柔らかくなるまで煮ます。
(3)竹串や爪楊枝がすっと入るまで柔らかくなったらすりつぶしてなめらかにします。
(4)かぼちゃが滑らかになったら、ミルクを加えてさらに滑らかになるまで混ぜ合わせます。
・かぼちゃは固い野菜ですので、しっかりと柔らかくなるまで茹でましょう。
・スープ全体の温度は、冷たすぎたり熱すぎたりすると赤ちゃんが食べない原因にもなりますので、注意をしましょう。
・すりつぶす他に、裏ごしをするとより滑らかになるのでおすすめです。
赤ちゃんの味覚は、2~3か月頃からすでに発達し始めています。
味は、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つに分けられますが、初めに受け入れられるのが「甘味」です。
母乳がほんのり甘いから、ということも理由のひとつですが、甘味のもとである「糖質」、つまり炭水化物は、私たちが生きていくうえで大切なエネルギー源となります。
赤ちゃんの時は、これを無意識に必要とするために、まず甘味があるものに対しては嫌がることなく食べてくれるのです。
また、逆に苦味のあるものや酸味の強いものは「毒」として判断します。
これが、嫌いな食べ物にピーマンやふきのとうなどがランクインする理由の一つでもあります。
今回ご紹介したかぼちゃは、甘味が強くて赤ちゃんが好きな味、というだけでなく、体の粘膜を丈夫にして免疫力UPに役立つ、カロテンがたっぷり含まれています。
粉ミルクには必要な栄養素も含まれていたり、赤ちゃんが飲みなれている味だったりということもあり、抵抗なく口にすくことができます。
もちろん、ミルク以外にも、お湯やお出汁でスープ状にするのもよいでしょう。
初めは少しずつですが、離乳食の時期から無理のない範囲で、素材の味をたくさん経験させてあげましょう。
多くの食経験が赤ちゃんの味覚の発達にはとても大きな意味をもたらします。
(2014/6/3 管理栄養士・磯村優貴恵)